お嬢様憑依

お嬢様憑依
小話を文字で書き起こすのも苦労するレベルですが、物は試しとこの絵に付ける小話を書いてみました。(続きクリックで本文が出ます)

「お嬢様憑依」
-見目麗しく、良家育ちの「お嬢様」 しかし、お嬢様は高飛車で気に入らない者にはとことん攻撃的だった。そして、「ボク」もまた、そんなお嬢様の気に入らない人リストの一人として出会う度に攻撃されていた。-
「くそっ」

 舌打ちをしながら廊下を歩く。今日、運悪くお嬢様と出会したオレはこれまで同様に彼女の容赦ない毒舌と陰湿ないじめを受けた。彼女は良家の生まれで頭脳明晰、容姿端麗、何でもそつなくこなせる天才肌であり、それ故に学園の皆から「お嬢様」と呼ばれていた。
 
 一見、非の打ち所がない人物のように思われるが、彼女には重大な問題があった。そう、彼女は高飛車で自分の感性に合わない者にはとことん高圧的に、攻撃的に接する人間なのだ。ボクもまた、その「お嬢様の感性に合わない人間」だったらしく、初めて出会った時-それもただすれ違っただけでだ-から、その攻撃の対象にされている。
 そして、彼女のもっと憎いところはそのような理不尽なことをするのは自らに有利の付く相手だけなのだ。彼女が先生や目上の人物に高圧的に接しているところは誰も見たことがない。そのくらいの自制心はお嬢様にもあるらしい。しかし、それはボクが彼女からどう仕打ちを受けても構わない、用心するに足らない人間と見られていることになる。いや、人間とすら思われていないかもしれない。
 
 そんなお嬢様に抵抗した人間も過去にいたが、何らかの手段で抵抗出来ないよう圧力をかけられたり、教師に訴えて表沙汰にしようとする前に先手を打たれ、阻止されたりといずれも失敗に終わっている。この学園で彼女に逆らおうとする者はいない。彼女に迎合するか、もしくはその眼に止まらないよう潜むか、この学園で上手くやっていくにはどちらか一つしかなかった。
 ボクもその選択肢の中で過ごすしかなく、お嬢様の眼に止まらないよう学園生活を送っている。しかし、今日のように悪い偶然が起こる日も当然あった。そして、そうなった時は彼女の気が済むまで耐えるしかない。抵抗すればさらにひどい仕打ちを受けるかもしれないから。
 自分に非がないのに虐げられる日々に、ボクは希望を持てずにいた。

 しかし、転機が訪れた。先日、家の蔵の掃除を手伝っていたところ、魔術書を見つけたのだ。ボクの家は代々、交易を商いとしており、その先祖の中には珍しい品を集める趣味を持った人がいたらしい。なので、たまにこういった怪しい物も蔵から出てくる。最初は面白半分で読んでいたが、書かれている魔術の内容を見ていくに連れてボクの中で黒い感情がふつふつと沸いてきた。ここに書かれている魔術が本当にあるとするなら、対峙することなく彼女を征することが出来る。あんな生活ともこれでお別れだ。
 普通なら魔術書なんてものを信じることはないだろう。だが、ボクは虐げられる日々を壊せる可能性がわずかでもあるならば、それに縋り付きたい気持ちでいっぱいだったのだ。

 そして、数週間後ボクはある計画を実行に移した。



 ある日の放課後、普段ならば決して見せないであろう怒りをあらわにした様子で、お嬢様が屋上にやって来た。静かに、重い声で彼女は口を開く。
「何故、あなたがあの書類を持っているかしら・・・」

 そう、ボクは彼女が隠している過去の唯一汚点、その秘密をだしにお嬢様に一人で来るよう呼び出したのだ。過去に一度だけ目上の者に楯突いた事実。決して公になってはならない事件、それこそが彼女の秘密である。幼い頃、彼女は当時通っていた学校の教師にあの自らの理不尽な信条の下、食ってかかり、家庭訪問に至るまでの問題となってしまった。良家の娘たる者が学校で問題を起こし、それが広まってしまえば家の沽券に関わると彼女の両親は事実のもみ消しに奔走した。結果、教師は退職に追い込まれ、彼女が教師に食ってかかったのはその教師から密かに受けていたいじめに対する抵抗であったという虚偽の事実だけが残った。
 その教師の退職に関する書類の画像と共に秘密を知っていることをメールで告げることで、ボクは彼女を一人ここへおびき出すことに成功したのである。書類自体は結果だけを表した物に過ぎず、彼女の秘密が公になる要因とは到底ならないだろう。しかし、それと共にボクが「秘密を知っている」という事実を叩きつけたことは、彼女を焦らせ、その判断力を鈍らせるには十分であった。高飛車で、常に優秀であることを是とするが故に彼女にとって幼き頃に犯した失敗は今もなお、心掻き乱すものなのだ。今、静かにボクへの怒りを露わにしている彼女の様子からもそれは明白だろう。

「憑依の秘術さ」
 軽い口調で言ったボクの言葉に我慢で押さえ込んでいたお嬢様の怒りはついに蓋を突き破って爆発した。まぁ、自分の人生に大きく影を落としている事に対してこんな調子で受け答えされたら当然か。
「冗談を仰るのはお止めなさい!そんな物が現実にあるなどありえませんわ!さあ、どのようなルートで私の秘密を知ったのか、仰いなさい。さもなくば、あなたも、情報を漏洩させた者も、一族郎党まとめてこの世界で生きていけなく致しますわよ!!」
 やれやれ、元より許すつもりなんかない癖に。噴き出した怒りに任せてまくし立てるお嬢様の言葉を軽く受け流す。しかし、あそこまで焦っているお嬢様を見られるとはな。その姿に思わずボクの口元が緩む。
「嘘じゃないさ。この魔術書で憑依の秘術を行い、まずは君の両親に憑依した」
 片手で魔術書を持ち、それをヒラヒラとお嬢様に見せつける。
「え、お父様とお母様に!?」
 両親が関わっていると知って、動揺隠せないようだ。さっきまで烈火のごとく怒っていた彼女は、今では吹雪の中に放り出されたかのように蒼白である。
「そう、お嬢様を屈服させる手がかりを探る為に憑依して記憶を読ませてもらったんだ。そして、物的証拠を入手する為に関係者たちに憑依して、やっと入手したんだ。」
 憑依の秘術を使えば、彼女の秘密をだしに呼び出すなどというこんな回りくどいことをせず、彼女に憑依してその容姿も、記憶も、人生さえも奪ってしまうことは造作もない。一瞬の出来事として終わらすことが出来ただろう。しかし、それでは面白くない。彼女のあの澄ました顔を崩し、絶望の淵へ落とした上でなくてはボクの気持ちが収まらない。
「それでも、この書類くらいしか入手出来なかった。さすがは良家、隠蔽工作も完璧だね」

いや、

「まぁ、憑依で記憶を読んで全てを知っているボクがこの学園にいるってだけで、君には脅威みたいだけど」
或いはやっと手に入れた圧倒的な力に酔っているのかもしれない。それ故に、これまで恐れていた人物を相手にこんなにも饒舌でいられるのかもしれない。

「ボクとしてはおかげで君をここにおびき出すことが出来たし、狼狽える姿が見られたから満足したよ。」
 あからさまなボクの挑発に、お嬢様は再び怒りを露わにし、さらに今度は掴みかかってきた。
「なっ!?ふざけないで!私にこんな屈辱を与えて、あなた、ただでは 済まさないわよ!!」
 しかし、そのような彼女の怒声を意に介さず、彼女の顔を、髪を、全身のスタイルを、じっくりと観察する。凜々しい顔に、白銀ような綺麗な色を持ち、シルクように流れる髪、そして、とっても柔らかそうなあの巨乳。そして、彼女の記憶も、能力も、人望も、それら全てを今から自分が彼女から奪い、好きにしてしまえるのだと思うと気分が高揚してきた。
「お嬢様、迂闊だなぁ。挑発に乗って、わざわざ罠に嵌まりに来るなんてさ」
「え!?」
 その刹那、魔方陣が発動し、そのまま彼女は動かなくなった。金縛りの魔法を彼女がこ屋上へやってくる前に密かに用意しておいたのだ。

「さて、いよいよ君の全てを奪わせてもらうよ」
 口を開け、驚いた表情のままお嬢様は動かない。その表情は驚いているというよりもどこか絶望してるかのように思えた。
 魂が抜けた後、自分の体が倒れないように床に座り、背中を壁に預けた。そして、魔術書に書かれている通りに呪文を詠唱する。詠唱を終えると、体から魂が抜けて空中に浮かぶ、体は無いが体が軽くなったような感覚がする。魂魄だけになったボクは流れるような動作で、お嬢様の口へと入り込んだ。
「ッ!?」
相変わらず動かないが、苦しそうな様子の彼女の中へ、内側へと進んでいく。深い深い闇の中をひたすらに進み、光が見えた瞬間、全身の感覚が甦る。

 瞼を開く。その視界が今までの自分の視界と違うことにまず気付く。そして、手のひらを見る。女性らしい細く、綺麗な手だ。さらに全身を見渡して「ボク」が「お嬢様」になったことを確認する。記憶も読めるどんどん彼女の知識が、思い出が、手に取るように自由に引き出せる。
 だが、引き出した記憶のまま彼女を演じるのは芸が無い。だったら-

 彼女の着ていた服を脱ぎ、普段の彼女ならば着ないバニースーツに似たハイレグ水着に着替える。
「これで高飛車女のデカ乳も『オレ』さまのもんだぜ!」
 ボクはわざとお嬢様とは真逆のイメージである粗野な男を演じながら、淫らな手付きでその胸を揉みしだいた。
「うわぁ、このおっぱいやわらけぇ・・・こう、やって、揉んでたら、だんだん気持ち良く、なってきやがった。あぁん!」
 良家の子女であるお嬢様のイメージをもっと壊し、体と中身のギャップを広げてこの憑依している状態を愉しむ為、さらに淫らな行為を続ける。
「ん、ん、この水着を用意しておいた甲斐があったぜ。いやらしい今の体によく合う。男が持っていたら変態だが、今のオレは良家のお・嬢・様・だからな!まぁ、屋上に来て一人でこんなことしてる女も変態だけどな・・・んぁあ!」
 そうしていると、股間のあたりが湿ってくるのが感じられた。
「あ、あぁ、ぬ、濡れてきたのか・・・胸をいじってるだけで、濡れてきやがるとはホントにいやらしい体だぜ・・・」

 さすがにここで絶頂を迎えて、これ以上目立ってしまうのは誰かに見つかってしまうリスクが大きい。この体はボクの遊び道具としてこれから長い付き合いになるのだから、ここで「お嬢様という器」を「一気には」地に貶めるようなことはしたくない。だったら、最初からこんなところで淫行せずに家に帰ってしまえば良かっただろうと思うだろうが、あれはいわば余興、彼女をボクの物にしたお祝いだ。見つかるか見つからないかギリギリのラインで楽しめれば良かったのだ。

 そうと決まれば、今は学園より下校し、お嬢様の家へ向かうことにしよう。息を整えつつ制服に着替える。そして、さきほどまで着ていた湿りの残る水着をバッグの中へ仕舞った。

「さあ、早く帰りましょう。この水着をおかずに私の部屋で自慰に耽るのが今から楽しみですわ!」
 さっきとは打って変わって、今度はお嬢様の口調で淫語を喋ってみた。憑依している状態ならばこのからだで彼女の意志とは関係なく、ボクの望むままに淫らなことをすることが出来るのだ。


 さて、次はどんなことをしようかな。


―――おわり―――
(多分)

落としどころが見つからず、思いの外長くなってしまいました;慣れないことはするものではありませんね^^;(一応)エッチぃシーンとか字で書くの初めてだったので、これで最低限はクリア出来たのか心配・・・。次はホントに小話にしたいです。 
もし、続きを描くとすれば、またお嬢様とはかけ離れたことをさせたいですなぁ~。
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コメント

いいですねぇ。
記憶が読めるって、お嬢様っていう立場も最高です!
No title
>tさん
感想ありがとうございます!
相手を屈服させる魔術なので、そういう設定ありかなというのが半分、私の趣味半分でこうなりましたw 相手の記憶を使ってアレコレ悪戯するというのは個人的にグッとくるシチュエーションです。
今度は清楚なお嬢様で、というのもありかもしれませんね。
No title
憑依大好き!v-10
Re: No title
> 憑依大好き!v-10
憑依もの、いいですよねぇ・・・

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